めずらしく映画2本も見てきましたよ!1本はアニメ、1本は実写。
そう!
以前、原作本を読んで大騒ぎしていた
『風が強く吹いている』がとうとう映画化されたので、早速見に行ってきましたよん。
なにせ題材は毎年欠かさずチェックしている箱根駅伝

出演に中村優一
(仮面ライダー電王
の侑斗)と、こりゃもう見ないワケにはいかないでしょ

って感じ。
見終わって感想。
よくここまで作ったなー!
駅伝のシーンがほぼ違和感ない!
ていうか、カケルの走りを現実に見られるとは思ってなかったよ!
えーと一応内容を説明すると、ひょんなことから某大学の下宿に集まった10人
(ほぼ陸上経験なし)が、まとめ役であるハイジの策略によって箱根駅伝を目指して活動することになります。
個性豊かすぎる10人の個性を伸ばしっぱなしにしながらも着実に箱根駅伝への道を歩んでいく彼らに待ち受ける結末はっ!?
登場人物は
高校陸上でかなりの実力者と言われながら足を故障し、箱根の仲間が集まるまで虎視眈々とみんなの世話を続けてきた
『ハイジ』高校陸上を暴力行為で棒に振るも走ることがとにかく好きな
『カケル』がほぼ主役。
下宿の仲間は
マンガの山に埋もれて生活し、嫌いなものはスポ根と運動な美青年
『王子』ハイジから「箱根に出れば女の子にモテるぞ」とそそのかされ本気にする単細胞双子
『ジョータ』と
『ジョージ』大学在学年数は長いがまだ2年生なニコチン大王
『ニコチャン』アフリカから国費留学生として日本に来ている運動が苦手な黒人
『ムサ』東北の山奥で勉強もかけっこも1番で育ったが都会に出ればただの人だった
『神童』大学3年で司法試験に現役合格してしまう理論派・剣道経験者
『ユキ』クイズ好きでクイズ番組のチェックは欠かさず他人との関わりが苦手な
『キング』原作の三浦しをんさんも、よくもまあこんな濃いキャラクター設定したもんだよなー。
で。
なにが凄いって、
キャスティングがほぼ原作に忠実なことがすごい!

小説を読み始めたあたりから、ハイジが小出恵介、王子が中村優一、ムサがソフトバンクのお兄ちゃんなことは知ってたので
「うわぁピッタリ!
」と思ってたけど、映画みてみたら10人ともピッタリすぎるほどピッタリだった!
予想外だったのはニコチャンが男前だったことくらいだよ。
うちの両親は、ジョータとジョージが男前でビックリしたらしいが。
あっそうそう。
公開と同時にうちの両親はすでに見に行ってたんだよね。
そんで帰ってきて開口一番
「カケルがすごかった!あれは本当に箱根を走れそうな走りだ!」なにせ『カケル』は走りの権化みたいな存在なので、そんな走りを映像化できんのかってのが、原作ファン共通の不安だったのよねー。
そんで実際にカケルの走りを見てみたら。
たしかにこりゃ
本当の箱根走っててもイケそーだわ!
冒頭のハイジとカケルが食い逃げして追いかけられながら走るシーンで、小出恵介と林遣都の、素晴らしく軽快でムリのない走りっぷりを見て一気に不安が消えたよ。
実際に、映画の撮影中に指導してくれた大学陸上部から駅伝ランナーとしてスカウトされたらしいよ。
陸上経験はないらしいんだけど、運動神経いいんだなあ。
あ、ちなみにキャストと走る順は
1区:王子:中村優一(「仮面ライダー電王」侑斗役)
2区:ムサ:ダンテ・カーヴァー(ソフトバンクCMのお兄ちゃん)
3区:ジョータ:斉藤慶太(映画「タッチ」和也役)
4区:ジョージ:斉藤祥太(映画「タッチ」達也役)
5区:神童:橋本淳(「マジレンジャー」マジレッド役)
6区:ユキ:森廉(2006年版「セーラー服と機関銃」森蘭丸役など)
7区:ニコチャン:川村陽介(「ルーキーズ」桧山役)
8区:キング:内野謙太(「ウルトラマンメビウス」クゼ・テッペイ役)
9区:カケル:林遣都(「バッテリー」原田巧役)
10区:ハイジ:小出恵介(「ルーキーズ」御子柴役)ちなみにジョータが双子の兄で、「タッチ」でも慶太が和也を演じてるけど実際は祥太が兄で慶太が弟だそーな。
ややこしや〜。
とりあえず。
キャストは本当に走りこんだだろうなーっ
ていうのがよくわかる映画。
原作読んでなくても、スポーツ嫌いじゃなきゃ楽しめるんじゃないかな
。
しっかーし!
やっぱ注目は王子ですよ!

ほんっとに
中村優一は侑斗といい王子といいヘタレが似合うな!マンガでできた洞窟のよーな部屋に住んでいて、王子様のよーな端整な顔立ちがなんの役にも立ってないって設定がすごくよく似合う。
もうホントに彼は『役に立たない美形』を演じさせたら日本でも屈指のイケメン俳優だと思います。
ほ、ホメてるよ〜?

なにせ一番運動がダメとゆー設定なので、1本の映画の中で何度吐いたかわからないよ王子。
ルームランナーでこっそり必死に努力する姿もなかなかみじめでよし!

原作にないオマケ要素も多くてね。
予選会出場条件の5000m17分以内の記録をよーやっと樹立して(最初は完走33分でもゲロゲロだった)倒れこんだときに
「燃え尽きたぜ・・・真っ白にな・・・
」と、すっかりジョーになってたし。
ニコチャンが禁煙するためにタバコを針金でがんじがらめに縛ってるのを見て
「先輩!力石っすよ!力石!

」
とはしゃいだり。
あげく、1区を走る直前まで『あしたのジョー』読んでて
王「これ(単行本)持ってっちゃダメ?」
ハ「置いていけ」
王「ちぇーっ。(単行本を閉じて)・・・待ってろよ力石」
ハ「鶴見(2区との引継ぎ場所)で待ってるのは力石じゃなくてムサだぞ」
とかね。
あとは、映画ですごくキャラが立ったのはユキだったなあ。
原作ではそんなにキャラ立ちする人ではなかったんだけども。
あれは非常に良いユキでした!あっそうそう!
あっちゃん(橋本淳)上手いね!いや、私、マジレンジャー見てなかったし、その後の出演作もまーったく見たことなかったので、正直なところ、あっちゃんの評価はそんなに高くなかったのね。
でもあっちゃん上手かった!
キャラ立ちの難しそうな『田舎では優秀だったわりに都会に埋もれたものの懐の広い常識的な知性派』をうまく演じて。
実家との電話

に出たとたんに飛び出す方言もすごーく自然でね。
原作にはなかった、5区を走り終えた後の実家との電話シーンは、会場中が泣かされたよ・・・

あとは、カケルとハイジはとにかくハマり役だったし。
見終わってかなり大満足

全体の構成としては、たぶんだけど、
駅伝シーンの画質をわざとちょっと落としてるんじゃないかと思うの。
なので、まるでご家庭のテレビで箱根駅伝を見てる

かのよーな感覚で見ることができて、余計に違和感なく見られるようにしてあったんじゃないかなと。
それぞれの区の特徴を語るハイジの声もすごく淡々としてて、なんかドキュメンタリーものを見てるよーな感じだった。
それってすごいよね。
ラストシーンだけは作りこみすぎでちょっと感動冷めたけど!あ、あと、カケルが藤岡にとんでもないプレッシャーを感じるシーンは原作読んでなきゃわかんねーだろと思うけど!
最後の最後でエンドロールの後ろにまったく映像がないのはちょっと無愛想なんじゃないのとか思うけど!!
見終わってすごくスッキリする映画です。
「ああ、なんか、若者って無謀でいいなー」っていうか。
「体育会系ってシンプルでいいよなー」
っていうか。
腐女子対策もバッチリだったよ!
駅伝の日の朝にホテルの部屋でカケルとハイジが語り合うシーンなんかソフトフォーカスでキラキラしすぎて
「腐れたおねーさまにサービスしすぎじゃないっすかっ!?
」と思ったくらいだもんなあ。
とまあ、いろんな方が気楽に楽しめる映画だと思うので、よかったら見てみてね。
そして王子の部屋でことあるごとに崩れては
印象的な背表紙をチラ見させる『はじめの一歩』単行本に
「マガジン編集部がいろいろ協力してんだなー

」
と、大人の事情を垣間見てみたりするのも楽しいと思うよ!