今日はなーんも予定がないお休み!だったのですが。
えーと、9:30くらいだったかなあ。
facebookに木下さんが
「いざ花巻球場へ!盛岡一高初戦は1130〜水沢農業戦。来れない人は
白堊スポーツでどうぞ!」
と書き込み。
えっ。
今日、一高の野球試合

あるのか!
順延だらけだったので全然把握してなかったよ!
うーむ。
最近ぱったりと野球応援行けてないしなー。
このチャンスを逃すと、次にいつ行けるかわかんないしなー。
なにより私が
「なーんも予定がない休み」
っていうのがものすっごく貴重!
なので、まずは、一高の応援団
(正しくは応援委員)大好きな母に打診。
なにせ父は9:00から
町内の草刈り業務なうだったので。
始めたら1時間くらい帰ってこないもんなー。
両親とも日中の予定がないことを確認し、草刈りから帰ってきた父を運転手に一路花巻へ!

ものすごく慌しい出発だったにもかかわらず、母は冷凍庫で冷え冷えにしたタオル3本の準備までしてました。
さすが突発的な行動に慣れてるねぇ母さん・・・。
途中のコンビニで昼食を買い、食べつつ移動。
出発がやや遅れたため、現地到着の頃にはもう試合始まってるかな?と思いきや。
会場に入ってグラウンドが目に入ったとたん、グラウンド中央で両校選手が試合開始の礼をしてたよ。
なにこの
ミラクルなタイミング。
偶然にも応援団の近くの席が空いていたのでそこに座って試合観戦〜。
ちなみに、他の学校のことはよく知らないんだけど、一高では
全校生徒を『応援団』、先頭で旗を振ったりしつつ号令をかける
バンカラな人たちを『応援委員』と呼びます。
今年の応援委員はこんな子たちか〜。
団長は動きの止めがしっかりしてる子だなあ。
などと眺めつつ、試合ももちろんしっかり見てるよ!
1回終了の時点で、水沢農業1−3盛岡一高で、いいスタートが切れたね!
そんで2回の攻撃開始前には、各校の校歌がスピーカーから流れてくるわけですよ。
水沢農業の2回攻撃を0点で押さえ、よし、
これから一高の校歌斉唱!・・・というときに、ハプニングが起きた。
スピーカーから、なんか演奏っぽいものが流れてくる。
一高の応援は和太鼓のリズム伴奏のみなので、そんなもんが流れてくるはずないのに。
「え?」
みたいな感じでざわつく応援団。
演奏に続いて校歌っぽい歌が流れてきた時点で
「ああ、これは流す音源を間違われたな」
というのが確定し、応援団も応援委員も苦笑。
そんなハプニングもあるんだなぁ。
どう乗り切る?
と成り行きを見てたら、団長が旗を構えた!
「校歌よぉぉぉーーい!」
「「「せい!」」」
「よーにうったーわれしこーぉぜーぅのー」
「「「せーーーえ!よーにうったーわれし・・・」」」
結論。
放送をかき消す勢いで歌っちゃえ!でした。
実際のところは
「校歌用意!」
くらいで他校の校歌があわてて消され、
「せーーーえ!」
くらいで正しい音源が流され始めたんだけど、
「いやもうこっちで正しく始めちゃってますから。うちの校歌であってもそれ以上のボリュームで消すよ?」という気合が感じられたのかなんなのか、一高校歌も序盤でぷっつり消されてた。
それについては双方ナイス判断なんじゃないかな。
そんなこんなで2回は進塁するものの得点できず、1−3のまま。
3回表も無失点で乗り切って、さあ次は3回裏、一高の攻撃だー!

・・・に、間髪いれずにスピーカーから突如流れる和太鼓の音。
ああ、そっか・・・。
さっき流しそびれたモンだから、校歌をもう一回ここにブチ込んできたか!

うん、まあ、せっかくだしお気持ちは受け取りましょう。
もう歌ったから、一緒には歌わないけど。
だって3回攻撃には
3回攻撃時の歌があるんだよ!
盛岡一高には、実は校歌を含めて応援歌が13曲もあります。
詳しく書くと、校歌と、学生歌と、第一〜第十応援歌と、駅頭壮行歌。
なので野球応援だと
1回攻撃前:第一応援歌
2回攻撃前:校歌
3回攻撃前:第三応援歌
4回攻撃前:第四応援歌・・・と、歌う曲がぎっしりあるんですよ。
ついでにいうと、第二の凱歌、第五の敗戦歌など試合中は歌わない曲もある。
第五の敗戦歌は歌うタイミングが極めて難しくてね。
なにせ1〜2回戦で負けたとしても、次の試合が迫ってる場合がほとんどだから、歌ってる時間がないし。
そんなわけで、決勝などで負けた場合に限って歌えます。
が。
あまりの使用頻度の低さに最近は練習曲からはずされてるらしく、在校生や最近のOBでは、曲の存在は知っててもメロディ知らない子もいるらしい。
応援歌や敗戦歌について詳しく知りたい方は
コチラや
コチラをどーぞ。
というわけで長くなりましたが、校歌が流れるのをじっと聞いた後に、第三応援歌斉唱。
またまた進塁するも無得点の3回裏。
ちょっとイヤ〜な流れかなあと思っていると、まるでそれを暗示するかのよーに黒い雲

が西からもくもくと。
え、うっそ。
さっきまで好天で
「よーし日焼けするぞー!
」と短パン履いてきた足が日焼けでやや痛いってのに、まさか雨が降るの?
なんかゴロゴロ

いってるし。
いや、でも、ゴロゴロも遠いし大丈夫かなーと思いながら5回まで試合は進み、一高に追加得点もあって、こりゃコールド試合になるかなと思った矢先にとうとう降ってきた!

とりあえず座席の後ろが、館内に通じる通路だったので屋根のあるところまで避難。
まあ、大降りでもないし、そのうち試合再開するだろーと思ってましたがなかなか止む気配がない。
ちょっと観客席に出てみたら、応援団は傘さしてましたが応援委員はそのまま待機。
なんというか、バンカラの美学には
「先頭に立つものは他の見本となる行動を常に心がけよ」みたいなものがありまして。
一般生徒たちには傘をさしたりバスへの避難を勧めても、応援委員は雨にも負けず平常心。
まぁ実際、雨だろーが雪だろーが毎朝8時から屋上で練習してるので、果てしなく鍛えられてもいるんだろうけどね。
雨は一度上がって、再開の指示が出るかな〜と思ってたら今度は雷雨に!

もしや中止!?と思いながらまた通路への階段に避難してたら、なぜか応援委員の声が聞こえてきた。
え?
この雨の中、まだいるのか?
階段を上がらないと応援団席は見えないため、けっこうな雨降りだったけど観客席まで上がってみた。
そしたら、一般生徒たちはバスに避難してていなかったんだけども。
応援委員と、そしてそのサポートの生徒たち。
サポート生
(ほぼ通常の制服を着用している)は男女合わせて15人くらい?
その、わずか20人くらいが応援団席に残って、校歌斉唱を始めていた。
校歌が終わったら、対戦校にエールを送ったり。
スクラム組んで第六応援歌を歌ったり。
応援委員が代わる代わる、かなり長時間「一発こい
(という応援エールの一種)」の音頭をとって掛け声をかけ続けていたり。
試合は終わってないぞ、意気はまだまだ溢れてるぞ、というアピールをしていました。
ああ、そーだよね。
こういう逆境のときこそ元気になるのがバンカラだし、学生だし、若さだよね。
応援委員も
「全校を率いる」
という立場ではなく、一人の応援団として、さっきよりも学生っぽい勢いがあるなあ。
在校時代は応援委員とも親しく、一人の学生として接することが多かった私にとっては、これこそ
「一高の応援委員らしいはっちゃけぶり」な感じがしたよ。
その後、応援を見ている間に雨も止んで試合再開の準備も進んできたんだけども、夜には父の予定が入っていたため、再開を見ずに帰路につきました。
でもまあ、試合も1−11で6回コールド勝ちしたらしいし。
応援委員のはっちゃけぶりも見ることができたし。
観戦に行った甲斐は充分にあったな

それもこれも、平舘さんをはじめとして木下さんなど、
マメに情報発信してくださってるOBさんたちのおかげです!
ぼけぼけと情報逃しがちな後輩のためにも、今後ともよろしくです〜